コラム

ずっと公務員として働きますか?保健師としての選択肢

Mako

わたしはこれまでずっと行政保健師として市区町村の保健センターで働いてきました。医療系の国家資格の為に経験さえ積んでいれば、別の市区町村へ移ったとしても働き口に困ることはないと思っています。現に、いま住んでいる都市でも母子巡回要因として応募されている方で、保健師の資格を持ってても病院で看護師経験だけあるという方も採用されているので、経験だけでなんとかなる資格でありがたいなと感じています。

公務員の将来性について

 

なんだかんだ公務員は安泰だと感じています。簡単に解雇させることはできませんし、公務員の仕事は個人情報を多く使うような仕事なので、なかなか民間に全部委託というのも無理な気がしています。

採用者数も減り公務員一人当たりにかかる負担が大きくなっています。今後も採用数が増えることもないでしょうし、機械化に頼りたくてもなかなか全員一致、全都道府県一致で一気に変わることもないだろうなと感じています。

また今回の外出自粛騒動で浮き彫りになったのは、働き方改革による残業抑制と真逆の方向へ進んでいることで、民間⇒公務員という順番で計画が進んだのが良い証拠ですね。

保健師として公務員で働くメリット

 

保健師としてのキャリアを積んでく中で、最初に市区町村の保健センターを選んだことは本当に良かったと思っています。その理由は

①市民からの相談数が最も多く若いうちから経験値が積める
②相談以外の仕事も多く幅広い地域貢献ができる

まだ大学を出たばかりで経験値0スタートで「最も多くの子育て世代と関わる機会がある」のが行政保健師(公務員)です。妊娠~出産~子育て期間で関わっていくのが保健師の母子事業なので、出生数の多い地区で採用されれば、毎日のようにたくさんの子育て世代と関われるチャンスでもあります。よくもわるくも経験0なので、最初の2~3年は苦悩の連続で辛いですが、あっという間に時間は過ぎて、一定のレベルまで一気に駆け上がれるのではないでしょうか。

また、別の視点でいうと「まとまった休みを自由に取れる」のが公務員のメリットと考えている人がわたしの周りには多いです。部署によって忙しい時期が異なると思いますが、届出をすれば基本的には休みたいときに休めるのが魅力かなーと思います。

あと、就職理由の上位にくる「安定性」の面も魅力的なポイントですね。すぐに解雇されませんし、また給与や年金の面などを比べてみても、公務員の方がメリットが大きいと感じています(給与面は地方性や人口数も影響するので一概に言えませんが。)

公務員として働き続ける事のデメリット

 

公務員として働き続けていけば、役所のシステムを使うスキルが向上します。特に、わたしの場合は保健センター以外の事務作業もこなしていたので幅広くどんな作業でも出来るポジションにいました。

ただそれは一長一短で民間企業で使われないシステムが多いのが難点ですね。つまり、引越しなどで別の役所で採用されれば評価されるスキルだけれど、民間企業に転職した場合それを活かせるかどうかと言えば、、、おそらく限界があると思います。簡単なエクセルやワードなんかは共通でしょうけど。

潰しがきくかどうかで考えてしまうと狭い世界の中でしか生きられなくなるかもしれませんね。一度、公務員として働くと決めて長く勤めてしまうと、それ以外の仕事をしたいと考えてもなかなかすぐに結果が出るようなスキルは身についていないのです。

また、職場の人間関係でトラブルがあった場合でも、人が辞めないのでうまく解決できなければずっと苦しむ事になってしまいます。

最初は「何でもやってみる」の精神で働く

 

保健師として子育て支援を長年担当してて身についたスキルはたくさんあります。幅広い業務に関わっているうちに自分への向き不向きが理解できたとも思っています。ただ、仕事を選びすぎると成長が止まがちになる傾向なので、最初のうちは「何でもやってみる」の精神でたくさん経験して、そのあとキャリアを考えるのが良いですね

保健師としての仕事

・健康指導
・母子手帳発行
・乳幼児健診
・新生児訪問

また子育て支援以外でも多くの事業に携わってきたので、幅広く使えるスキルは身につけてこれたと思っています。

子育て支援以外のお仕事

・地域のご当地キャラクターの作成
・セミナー開催
・ガン検診(乳がん、大腸がん、子宮がん、胃がんなど)
・保健センターの広報誌作成
・地方イベントの準備・設営・参加
・選挙投票所の開設、開票作業

地域によっては完全に縦割りで他部署とのつながりが薄いところも多いと聞きます。自分の部署だけの仕事だけこなすのに必死になってしまうと、視野が狭くなってしまうので、若いうちは壁を作らずに、多くの人と関わって仕事をすべきなんだと思います。

[chat face=”Makowara01.png” name=”Mako” align=”left” border=”green” bg=”none” style=””]若いうちの失敗なら周りも許してくれるでしょう!笑
もし許してくれなかったら上司の指導力不足のせいですよ!割り切りましょう!笑[/chat]

資格に頼らない生き方を模索

 

さて、長々と書いてきましたが、わたしが言いたいのは新卒から公務員として働き続けても、一般の世の中でも通じるスキルは身につけられるということです。

[chat face=”Makowara01.png” name=”Mako” align=”left” border=”green” bg=”none” style=””]健康教育では10~30人くらいの前で小一時間プレゼンしているようなものだし、資料も自分で作っていたわ!小難しい医療用語の中から一部をキャラクター化したり、広報誌の作成を頑張ったりしたわ[/chat]

[chat face=”Masawara02.png” name=”夫” align=”right” border=”gray” bg=”none” style=””]Makoは人前で話すのも得意だよね。それに当たりが柔らかくて、人づき合いも得意なとこあるよね[/chat]

[chat face=”Makowara01.png” name=”Mako” align=”left” border=”green” bg=”none” style=””]多くの市民の相談を受けて続けてきたから、心を開いてもらえる関わり方についてよく悩んで、いろいろ試行錯誤してたのよね[/chat]

[chat face=”Masawara02.png” name=”夫” align=”right” border=”gray” bg=”none” style=””]それも大事なスキルだよ!コミュニケーション力を鍛えまくったと考えればビジネススキルはすごく高いと思うよ[/chat]

たくさんの人前でお話しして、相談者の満足度愛を上げて人間関係の築き上げていく。ちょっと違う視点からみれば、これって「営業活動」にも近いですよね。クレーム処理も多かったし、PCDAをたくさん回していたと思います。

たとえ知識や習慣、ルールが違ってたとしても、一般社会で仕事する為のスキルは見つけられるんです。ただ、その為には学び続けなければいけないし、新しいことに挑戦し続けないといけません。

これから保健師になる若い人たちへ伝えたいことは「あくまでも公務員は一つの選択肢」だということ。少し先、30代40代で、なりたい自分、やりたい仕事をしっかりと見据えて努力するのを忘れずに頑張ればきっと新しい自分だけの道が見えてくると思います!

[chat face=”Makowara01.png” name=”Mako” align=”left” border=”green” bg=”none” style=””]もし悩んでいて相談したくなったら、お話聞くのでDMやSNSで相談してきてください[/chat]

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