コラム

20~40代に続くライフイベントが「子育て」意識に与える影響

Mako

今年で33歳になるわたしは、第一子の出産を9月に予定していますが、20代前半~半ばの頃は子どもが欲しいとは思っていませんでした。 子ども嫌いというわけではなく、子どもに関わる仕事に携わっているので、将来1~2人は欲しいと考えてましたが「今すぐ!」という感覚はありませんでした。その理由や背景に少し触れつつ書いていきますね!

人生のラッシュアワーとは

 

人生のラッシュアワーとは25歳~45歳のライフイベントが集中している時期のことを指しています。もともとドイツでの考え方のようです。この期間って学業から仕事、キャリアアップ、結婚、出産、転職、育児などなど、様々なライフイベントが想定されていますよね。

この期間中に仕事と子育てを両立がうまくいかない場合は、結婚や出産などは後回しとなってしまう傾向にありますよね

出生率が徐々に低下している要因として、女性の社会進出によるライフワークバランスの変化があり、最も身近なサポート役である夫の育休取得率の改善スピードも遅く、手当ても小さい、定員問題で保育園に入れるか不安が残ったまま復帰後の職場への配慮をしなければならない、などなど人によって問題の大小は様々です。そして、この20代~30代前半が「子育て」をポジティブと捉えられる社会環境が整わないと少子化は改善されないだろうと考えています

Rush Hour of Life (German Edition) (German) Paperback – April 20, 2017

「Rush Hour of life」 というタイトルで出版もされていて、中身は読んだことはありませんが、今後もワークバランスの充実は先進国の中で注目されていくでしょうね

(英語じゃなければ読んでみたかったなー。)

 

It is about time that we learn to reconcile career and family ourselves – This book offers a path to a healthy work-life balance. =>(AMAZON冒頭文章より)

自身のキャリアと家庭を両立させることを学ぶ時が来ました-この本は、健康的なワークライフバランスへの道を示します(注※日本語はわたしの訳です。)

 

仕事に左右されてしまう育児

 

我が家は夫婦共働きですが、夫の給与収入だけでは将来不安があるので、わたしも退職まで仕事は続けるつもりです(収入が安定してても子育て関係の仕事は続けますが!)、終身雇用の時代が終わってしまったいま、複数の収入源を持ってリスクヘッジしておかないと、いつ収入がなくなるかわからない時代ですからね。

しかし、ここで考えておかなければいけないのが、どのタイミング(何歳くらい?)で、どういう環境が揃ったら子どもを産みたいと若者が感じられるかが重要になります。またそれと同時に、それを叶えるために職場や家族、地域サポートなどの周りの人たちがどこまで自分の選択に理解を示してくれるのかが最重要だと思います。

例えば、職場が人手不足の空気感が漂っていたらどうでしょうかね?
育休が認められるのか、引継ぎできるのか?復帰後に仕事はあるのか?

本来であれば不要な外部ストレスに晒されてしまうと、子どもを出産したいと思えないですよね。「出産=悪い事?」と意識すればするほど、結婚や出産への意識は希薄になりますよ。

保育園の待機児童の影響も大きいと思います。育休後にタイミングよく職場復帰できるかどうかは「保活」に掛かっている面もありますから。。。悪循環が多いですね。

仕事、つまり収入源が生活の安定につながり、その部分が保証されない限りは、若者が育児に前向きになりづらいのではないでしょうか?

内閣府ー選択する未来 子ども向けダイジェスト版  閲覧用(PDF形式:2,304KB)

 

キャリア形成する上で「出産」をどう感じるか?

 

新しく仕事をスタートしてから一人前と認められるまで最低3年とよく言われていますよね。仕事のやり方、社内外との関係構築など、小さな経験を積み重ねて少しずつ成長していきます。即戦力なんてほんの一部ですから。また、企業から見て人材育成には時間と労力が掛かりますので、やっと会社を引っ張れる人材へ育てても、すぐ産休育休で抜けられてしまうのでは厳しいものがあるでしょう。

仮に、職場の人間関係やそのサポート体制が構築できていれば、産休育休を利用することへの理解を求めてもトラブルが生じにくいと思います。しかし女性中心だったり、少人数の会社などではすぐに代替要員を準備するのも難しく、出産の順番が年功序列で決まっていたり、出産ギリギリまで第一線で働かされたりと、いう話は耳にすることがあります。

職場ごとの環境や仕事の性質が異なるので一律に考えることが難しいですが、いまは働き方の自由度や選択肢が広がってきているのは事実です。同じ仕事に固執せず、ワークライフバランスを柔軟に考えてもらえる職場に転職したり、副業のような仕事から始めてインターネット上で仕事で請け負うことも可能にはなってきています。

[chat face=”Makowara01.png” name=”Mako” align=”left” border=”green” bg=”none” style=””]わたし自身の話ですが、保健師として正社員で7年半ほど勤めてから30歳で結婚し、夫の転勤に付き添って新天地で転職、保健師の嘱託員3年目に入っています。[/chat]

年収で言えば正社員時代から半減(残業0時間)ですが、前職場の職歴が考慮され、育休取得も可能な契約を選びました。キャリアも活かしつつ仕事ができ、復職もできる環境があるのは本当に感謝すべきと思っています。

経済面から考えるライフプランニング

 

出産時期を20代であるメリットは、体力に余裕がある出産適齢期内での出産を目指せること。デメリットは経済的な余裕がなく、キャリアで同期に後れを生じることがあります。

出産時期が30代であるメリットは、キャリア形成して地位を確立でき、経済的に余裕がある中で出産が可能なこと。デメリットは不妊や流産リスクが高まることや体力的に厳しく育児がつらく感じるなどが挙げられます。

経済的面だけで考えれば、出産までにキャリア形成できてるかは重要で、ざっくりとした障害年収の計算してみると、①非正規として復職して時給1,000円で働き続けるのと、②正社員として復職し年収300万円~で働くのでは、昇給やボーナスなども加味すれば、最低でも2倍以上の開きが出るためキャリア形成というのは無視できない要因というのもわかります。

内閣府 妊娠適齢期を意識したライフプランニング (平成26年12月)新たな少子化社会対策大綱策定のための検討会

 

私にサポートできること

 

女性の生き方は人によって様々。どの段階で結婚や出産、キャリア形成を選ぶかも人それぞれで自由度が高くなってきています。

やりたい事もその時々で変わっていくものだと思います、もちろん私もそうでした。各ライフステージでの節目節目でちょっとだけ立ち止まって、自分自身のライフプランニングを考え、その考えを周りに話せるということが必要だと思うのです。

女性が人生のラッシュアワーを軽視せずに、仕事と子育てのワークバランスを考えていける!発信していける!そんな社会を実現する為にも、微力ながらブログ等で発信をつづけて、私自身の考えもお伝えしていきたいと思っています。

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