
わたしの夫は転勤族で同じ会社に10年間勤めていますが、大小の異動を合わせて10か所以上は転々としていると言っています(決して仕事が出来ないのではなく、人柄が良いから文句を言わないというのも災いしてるかもしれませんが・・・)
わたしの夫は転勤族
今年から子を持つ父親としてサラリーマンとして働くことになるのですが、正直またいつ転勤があるかもわからず不安があります
いまの九州生活も3年目に入りますが、当時は話がでてきて異動確定までに2日、夫の身体は3週間後に引継ぎして先立ってました・・・当時、わたしも8年務めた役所を退職するのに引継ぎに2カ月掛かりましたが、とにかく色々と不安な中で飛び込むことになりました
ただ、他人に振り回されて仕事や住環境を変えられるのは二度とごめん、と苦い記憶として残っています
恐らくわたしだけの話ではなく、同じ境遇の方もそう感じているのではないでしょうか?
転勤強制により社員との関係性が見える
転勤の強制というのは本当に必要なのでしょうか?
新卒入社の方はイメージがつきやすいと思いますが、総合職と一般職のように採用枠が分けられていますよね?総合職の場合「幹部候補生として全国転勤あり」と明記されてて、会社に転勤命令権があるという契約となっています
しかし大卒22歳で就職した時と10年後の32歳では職業観、モチベーション、家のローン、家族構成などの状況が大きく異なっているものと思います
20代後半~30代前半という年齢は仕事以外のライフイベントが沢山ある時期です
新築を買ってすぐに転勤・・・
第一子が生まれてすぐに転勤・・・
転勤後の環境に慣れてすぐに転勤・・・💦
しかし、上記のような本人の状況を一切無視した転勤話はよく耳にしますね
確かに雇用契約上の話なので双方に言い分はあるかと思いますが、社員のモチベーション管理を無視した雇用関係は長続きするものでしょうか?
どうしても若者の離職率の高さとつながるところがあるのでは?と考えてしまいます
クローズアップ現代-“転勤”が廃止される!? 働き方の新潮流
2019年電気機器メーカーの人員削減
2020年の初めでしたがリストラという単語が良く出てくるように感じます
下記は一例ですが電気機器メーカー大手が大幅な希望退職(リストラ)に舵をきっていましたね
富士通:2,850人
ルネサスエレクトロニクス:1,500人
東芝:1,410人
ジャパンディスプレイ:1,200人
いまの家電は性能がすごく良くなって長持ちしますし、アジア製の格安家電も大量に出回るようになっていますよね
今後はAI(人工知能)が組み込まれた家電が爆発的に増えてくるのでしょうが、海外メーカーに対抗できるような戦略ない企業は、将来を見越して早めに人員削減をしてるんでしょう
東京商工リサーチー2019年(1-12月) 上場企業「早期・希望退職」実施状況
東京商工リサーチー2020年(1-3月) 上場企業「早期・希望退職」実施状況
中高年のリストラが加速
わたしは民間企業に勤めたことがないので、少し偏った意見になっているかもしれませんが(公務員にリストラが無いので・・・)、会社の命令に従って一生懸命がんばったところで、入る会社を間違えてしまえば一瞬で仕事(収入減)を奪われてしまうんですよね
「中高年」って一番お金が掛かる時期ではないでしょうか??
持ち家や車のローン、子供の学費&習い事、部下におごる飲み代などの出費が多いのに、真っ先にリストラのターゲットにされているんです
これまでの「終身雇用+年功序列」の社会であれば気にする必要はなかったはずなのに、こういうニュースを聞いていると暗い未来が待っているとしか考えられませんね
時事ドットコムー「70歳まで雇用」を奨励する政府と「40~50代リストラ」を加速させる企業
子育て世代を大切にする社会を設計しないと
わたしが今いちばん伝えたいのは、①収入②家庭環境が落ち着かなければ子ども産むのが重荷に感じてしまう、という事です
どういう社会であれば子育て世代が子どもを産みたいと思うか?
仕事やパートナー、収入面によって一概にはくくれないので、少し古い考え方になっているかもしれませんが、
就職 ⇒ 結婚&出産 ⇒ マイホーム購入⇒ すぐ転勤 ⇒ 数年後リストラ
自分の将来設計でこのように考えている人は多いと思いますが、途中から会社によって人生を大きく左右される可能性が出てきますね
特に出産後に小さなお子さんがいる、マイホーム購入後すぐ、なんて事態になってしまうと一気に家庭全体の負担が増えますよね・・・想像できると思いますが、正直なお話、わたしであれば将来不安が見えているので耐えられません
・単身赴任になれば第2子を産むのも厳しい ⇒ 少子化
・ママ一人で第一子を育てるなら、育休後の職場復帰も厳しい ⇒ 収入減
・マイホーム生活から地方1ルームで外食&弁当生活 ⇒ モチベーション低下
終身雇用がなくなるなら雇用者も考えるべき
わたし個人の考え方ですが、家庭は「夫婦二人で一緒に育て守るもの」で、どちらか一方に負担が偏らないようお互いの「支え合い精神」の上で成り立つものだと思います
会社の転勤・異動を全て否定するわけではありませんが、それぞれの個人にも人生があり、一人一人を尊重する社会でなければ良い未来が見えてきませんね
大企業の出世コースだから!と野望が高い人には良い選択かもしれませんが、そんなに収入が大きく上がるサラリーマンはどのくらいいるのでしょうか??
DODAー平均年収ランキング 最新版【年齢別】(2020/01)
少子化対策を考えなければならない時代に、夫婦二人を分断、もしくは環境の大きな変化を伴う転勤は考慮すべき問題だと感じます
家庭や子育てを大切にしましょう
日本の大企業でもグローバル化の波にのまれ買収や倒産の危機に晒されてますよね?
わたしは、残念ですが夫がいまと同じ会社でずっと働けると考えていません
また自分自身も、役所の保健師だけでずっと働こうとも考えていません
男性の育休の取得、育休・産休制度の充実など、徐々に改善は見られますが出生率が伸びていないという事実が示す通り、まだ子育て世代に望まれる社会が整っているわけではありません
仕事が変わっても収入が一時的に減っても、これから生まれてくる子どもには絶対に不自由させず、そして親として尊敬されるように新しい挑戦から逃げないように働こうと思います
そのために、子育て世代の方々には会社に依存するのではなく、会社を自分の成長の為に利用するものと考え、いつでも仕事を変えられるようなスキルを身につけないといけませんね
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