コラム

コロナ禍での出産でしたが里帰りしなかった覚悟と実体験

Mako

しばらくSNSもブログなど色々な活動を全部お休みさせて頂きましたが、少しずつ体力が回復しつつあるので、徐々にペースを戻して再開していこうかなと思います。

2020年9月14日に第一子の出産を無事に終えることができましたが、ここ一カ月子育てに専念して過ごしてきましたが、本当に壮絶体験だったなと思っています。子供の成長は驚くほど早いんですが、まだまだ私自身の頭や身体は全然追いついていないです。ただ、休んでばかりはいられませんので、1か月検診を無事に終え、一緒に外出ができるようになったので少しずつ頑張りたいと思いますので、皆様こんごもよろしくお願いいたします。

里帰りするかは迷いました

私は初めての出産でしたが、里帰りはせずに自宅で産後も生活するという方法を選択しました。もちろん里帰りをするしないどちらがいいのかは家庭環境によるものが大きいと思いますが、今回は私の体験も踏まえて里帰り出産についてお話をしていきたいと思います。

里帰りしている人の割合

そもそもどのくらいの割合の人が里帰り出産をしているのかを調べてみましたが、下記のような資料が見つかりましたので参考までに一部抜粋して載せますね

合計里帰りした里帰りしなかった無回答
全体1,900人
100.0%
951人
50.1%
927人
48.8%
22人
1.2%
子ども1人目999人
100.0%
606人
60.7%
382人
38.2%
11人
1.1%
子ども2人目649人
100.0%
287人
44.2%
359人
55.3%
3人
0.5%
子ども3人目以上242人
100.0%
54人
22.3%
185人
76.4%
3人
1.2%

平成2911月~12月に34か月健診を受診した母親への調査。協力が得られた16市で実施。

平成29年度 子ども・子育て支援推進調査研究事業「妊産婦に対するメンタルヘルスケアのための保健・医療の連携体制に関する研究調査」 PDF 3MB
三菱UFJリサーチ&コンサルティング
【一部抜粋】 出産回数別 出産にあたっての里帰りの表より

調査対象が限られた市町村で行われたものになっていますが、
初めての出産の場合、6割程度のママが里帰り出産を選択していることがわかります。

里帰りしなかった人の中には、両親と同居してる人も少なからず含まれていますので、
初産で里帰りをしない人は3割ちょっとくらいですかね。

初めての出産と慣れない育児がかさなるので、自分が育って慣れてる環境や支援を得られやすい環境を選ぶのは当然のことだと思います。

もちろん、私も里帰りをしたほうがいいかな?と考えましたが、総合的に考えた結果、私は今回里帰りはしないという選択をしました。

私が里帰りをしなかった4つの理由

 人それぞれ理由はあると思いますが、里帰りしなかった理由はこんな感じです。

1.コロナ禍の影響が強い

私は夫の転勤で地方都市に現在在住していて、実家は関東で、飛行機移動が必要になってしまう距離です。関東ではコロナの流行も気になるところであり、産科の病院の受け入れ態勢も難しそうな現状もあったので、里帰りが難しいかな?と考えた一つの要因です。また出産後もコロナの感染状況によっては小さい子どもを連れて飛行機に乗っての移動が困難になり、里帰りの状況が延々と伸びてしまう可能性もあるのでは?と考えました。

2.精神的な負担が大きい

実家の両親とは不仲というわけではありませんが、小さな考え方が実は少し違う部分があるので、一緒に生活していた時も意見のぶつかり合いは結構ありました。妊娠や育児中でなければ上手く話し合いもできるとは思いますが、産後の気の立った状態では逆にストレスもためてしまうのではないかな?とも思いました。また両親ともに現役で仕事をしており、帰宅も遅い状況。支援状況については自宅で過ごすのとあまり変わりがないかな?、自分がストレスをためるよりは里帰りをしないほうが楽に生活できるのかも知れないと思いました。

3.立ち合い出産を希望していた

これはコロナの状況により希望がかなわない可能性もありましたが、仕事をあまり休めない夫の場合、立ち合い出産を希望する場合は里帰りをしないという方法が必要でした。夫婦で一緒に出産を乗り越えたという気持ちは今後強みになるのでは?と考えました。

4.夫と妊娠中や育児の大変さや嬉しさを一緒に共有したかった

この理由が一番大きかったような気がします。里帰りをして離れる期間が長ければ長いほど、新生児の状況や、子どもとどうやって接したらいいのか?という感覚は身に付きにくいのではないかな?と思ったからです。多少大変さはあっても、一緒に新生児期を乗り越えることで、家族として大変さや嬉しさを共有でき、どうやって生活していくのかを会話だけではなく体感で感じていけるのではないか?と思いました。

里帰りせずに1カ月半赤ちゃんと生活してみて…

正直…大変の一言です。特に、病院から退院して最初の2週間は怒涛の勢いで流れていってしまいましたね。特に「母乳育児を希望」していたこともありますが、退院時になかなか子どもの体重が増えず、黄疸の値もぎりぎりだったので、病院でのフォローが必要だった状況でした。

私自身そこそこ知識だけはあっても、慣れない頻回授乳(一日に15回前後・・・)も授乳していたので熟睡できない毎日でしたし、乳首も痛くて痛くて。子どもも寝なくてギャン泣きもすごく、自分自身の身体の痛みも残っていたので、、、

夫からみても死んだような顔して日々過ごしていたよと言われていました・・・

母親が倒れるのが一番困る

その状況を一番近くで見ていた夫は、放っておいたら私が倒れてしまう!とも感じたようで、食事の用意から、子どものお風呂、授乳以外の子どもの世話は何も言わなくても自然とやってくれていました。仕事もあるのに、夜の寝かしつけも寝てていいよと変わってくれることも多く非常に助かりました。

元々妊娠中に「子どもはいくら泣いても自然と育つ、倒れたら困るのは母親。母親が倒れると子どもも自分も困る」という考え方をしてくれる夫だったということもありますが、里帰りをせずに一緒に生活する時間が長かったからこそ、今少し余裕のある生活が送れるようになってきたのかな?とも思います。

また両親の支援もまったく受けなかったわけではありません。仕事をしているので長い期間ではありませんが、実母・義母ともに時間を見つけて手伝いに来てくれました。家が狭いので近くのホテルをとってもらい、食事を作ってもらい、私が昼間お風呂に入ったり、寝る時間を確保するのを手伝ってもらいました。バランスの摂れた食事を短い期間でもキチンと摂れた事で、少し体力は回復したように思います。

里帰りしないという体験を通して

体力的には非常に大変で、里帰りしなくても支援を得られる体制を事前に考えておいたことは本当によかったと思いました。お金がかかる産後支援も使えるように(今回は使わずに過ごすことができましたが…)調べたりもしていました。

そして、大変だったけれど夫と一緒にこの大変な時期を共有できたことは、一つの経験として今後に生かせるだろうななと感じています。今後、一緒に育児していく上でも、夫婦間で話していける土台となったきっかけになったと思います。

ただ体力的にしんどかったのも本音・・・

里帰りする・里帰りしないの選択は「どちらかをお勧めします!」と簡単にいえるものではありませんが、家族で後悔しないように、母親が倒れないように。安易にこうしたいな~という理想だけで決めるのではなく、少しイメージを現実として持って決めてもらえたらと思います。そのイメージづくりにぜひ私の体験も生かしてもらえたらいいなと思います。

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