保健師

「保健師」ってどんな仕事か紹介します

Mako

これまで保健師として10年近く働いてきましたが、社会的な認知度がまだまだ低いなと感じます

同じ医療系の職種でありながら医者や看護師と同様に病院だったり、健康診断だったりで皆さんの近くにいるのですが、あまり馴染みがないのです

[chat face=”MakoNaki01.png” name=”Mako” align=”left” border=”green” bg=”none” style=””]職業は保健師ですっていうと、みんなポカーンとします[/chat]

[chat face=”Masamu01.png” name=”夫” align=”right” border=”yellow” bg=”none” style=””]僕も最初に聞いたとき???ってなったよ[/chat]

[chat face=”Makowara01.png” name=”Mako” align=”left” border=”green” bg=”none” style=””]なので、まずは皆さんに「保健師」の仕事についてお話したいと思います[/chat]

保健師とは

 

「保健師とは」、、、

性別や年齢問わず「保健指導に従事する人」とされています
なので、本来は日本にる誰でもが接する機会があるお仕事なんです

個人の健康相談や家庭を訪問することもあれば、地域単位、企業単位で健康指導をすることがあります

まずは国家資格を取って保健師になった後、大きく分けてこの4つの業態で働く事が一般的です

・行政保健師
・学校保健師
・産業保健師
・病院保健師

①行政保健師

公務員として保健所や地域の保健センターなど行政関係施設に勤めていて、保健師として働いている人のほとんどが行政保健師さんです
市民の健康維持や医療相談を窓口で受付けたり、健康教育の講義したり、母子訪問をしたり幅が広いです

②産業保健師

企業に就職して社員の健康管理を行う保健師さんです
自社雇用できる基本的に大企業に勤めることが多いです

③学校保健師

専門学校、大学、一部の私立校で働く保健師さんです
応急処置をする保健室の先生的な役割で学生からの相談も対応します

④病院保健師

病院で働く保健師さんもいます
健康診断や健康相談などの看護師に近い仕事もこなしています

ちなみに、わたしは「行政保健師」です

 

働いている市区町村単位での仕事をしているのが行政保健師です。そこに住んでいる人全員が対象になるので業務の幅は非常に広いんです

乳幼児から高齢者まで、誰もが健康的で幸福な毎日を送れるようにサポートするのが私たちのお仕事です

保健師の仕事とは・・・

 

赤ちゃんから高齢者まで多岐にわたった仕事をしていますが、例えば…

母子を対象としたもの

・母子手帳の発行及び、妊娠中の生活を安心して過ごせるための情報提供や相談対応
・両親学級の運営
・赤ちゃんが生まれた家庭への訪問(赤ちゃんの成長発達の確認や、育児相談にお答えします)
・乳幼児健診の実施
・予防接種の運営体制の整備
・乳幼児相談業事業の運営実施

成人や高齢者を対象としたもの

・生活習慣病予防事業の実施(特定健診や特定保健指導、がん検診の実施、生活習慣予防イベントの実施等)
・高齢者の健康維持のための教室の運営(運動教室や、集団健康教育の場の提供等)
・感染症対策や、感染症予防事業の実施

その他

・地区担当制で個別のケース支援の実施(それぞれの家庭の健康問題を解決するため、継続的な関わりの中で支援を行っていきます。長い場合は数年の関りになる事もあります。)
・医療機関との事業調整
・健康情報の周知活動の実施
・小児発達の支援
・障碍者支援の施策や、事業運営

 

ここに書いたのはざっくりとした業務内容なので、これ以外にもやっていることは様々💦

地域保健法という法律を軸として、地域保健法や母子保健法といった法律を元に業務を行っています。つまり地域住民の健康にかかわるものであれば、保健師が関わっている可能性があるということです!

これらの業務を保健師ごとに業務担当を決めて、業務を行っていきます。

市区町村ごとの違い

また市区町村によっては住民規模によって、保健所と市町村保健センターに上記の業務を分類して行っている場合があります。私は東京で長く働いていたのですが、保健所と市町村保健センターで役割が分かれており、市町村保健センターで業務を行っていました。

保健所

 

地域住民の健康を支える中核となる施設。疾病の予防、衛生の向上など、地域住民の健康の保持増進に関する業務を行う。地域保健法に基づいて、都道府県、指定都市、中核市、特別区などに設置される。

市町村保健センター

 

健康相談、保健指導、健康診査など、地域保健に関する事業を地域住民に行うための施設。地域保健法に基づいて多くの市町村に設置される。

 

上記は厚生労働省の定義になるので若干わかりにくいですね…。

簡単に言うと、保健センターは地域住民により身近な健診・事業運営を行い、
保健所は感染症対策や重症児の対応等地域で生活する前の対応、
保健師の研修等の実施等、保健センターよりは広域な業務が多いと思います。

ただし保健センターで働いていた私も、
保健所の保健師さんと一緒にケースの支援や、イベントの実施をすることもあります。

これってどっちの仕事なの?
と疑問があれば市区町村によってもすみわけは違ったりもするので、ぜひ問い合わせてみて下さい。

保健師さんになる為には

 

保健師は国家資格で、「保健師国家試験」と「看護師国家試験」の両方に合格しないとなれないのです

看護師の国家資格をもっているか、看護師国家試験の受験資格を持ち、かつ、
【1.保健師学校・養成施設で修学した人】
【2.保健師の養成課程をもつ4年制大学を修了(卒業見込みを含む)した人】

が、保健師国家試験に合格し、厚生労働大臣の免許を受けることが必要です。

看護系の4年生大学もしくは総合カリキュラムを採用した看護系専門学校(4年制以上)を卒業すると、2つの試験の受験資格が得られます。また、看護師養成所や看護系の短大を卒業して看護師国家試験に合格したのち、看護系の大学や大学院に編入あるいは保健師養成所に通ってから保健師国家試験を受けても資格を得ることは可能です。

1つ目のルート

大学の看護学科で必要科目を習得するか、統合カリキュラムを採用している看護専門学校を卒業し、看護師国家試験と保健師国家試験の両方を同時に受験するという方法です。なお、このルートを選んだ場合、看護師の資格だけを取得しておいて、後から保健師を目指すということもできます。ただし、保健師資格だけを取得することはできません。

2つ目のルート

看護師専門学校や看護学系短大などを卒業した後、まずは看護師国家試験を取得するという方法です。この場合は、看護師の資格を取った後、保健師国家試験の受験資格を得るために、保健師養成所を卒業するか、保健師専攻課程がある短大などで必要科目を修めて保健師国家試験に挑みます。

どちらかのルートで保健師国家試験に合格した後は、晴れて保健師として就職を目指すことになります

 

[chat face=”Makowara01.png” name=”Mako” align=”left” border=”green” bg=”none” style=””]どうですか?保健師の仕事なんとなく想像できたでしょうか?どうしても法律で決められた業務も多いのでとっつきにくいかもしれませんが…。これを機に保健師の仕事をより身近に感じてもらえたら嬉しいです。そして保健師になりたいな~と思ってくれる人が一人でも増えると良いなと思います。[/chat]

[chat face=”Masawara02.png” name=”夫” align=”right” border=”gray” bg=”none” style=””]なんとなくわかったよー説明有難う[/chat]

[chat face=”Makooko02.png” name=”Mako” align=”left” border=”green” bg=”none” style=””]なんとなくか・・・(道は長いわね・・・)[/chat]

 

子育ての悩み、一緒に考えます 保健師として子育て相談約10年の経験あり、一人で悩まず相談を

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