保健師

便色カードの使い方を覚えて胆道閉鎖症の早期発見を

Mako
Mako
Mako

こんにちは、まこです。保健師として子育て支援事業に携わって10年以上になります。

今回は母子手帳に入っている「便色カード」と、「胆道閉鎖症」についてお話しますね。

・赤ちゃんの便色が白っぽい、黄色っぽいと感じてる人
・便色カードの見方が分からない人
・胆道閉鎖症について知りたい方

母子手帳を上手に使いましょう。便色カードについて


母子手帳院はこのようび便色カードを入れるように義務付けられています


赤ちゃんのうんちの色が1~3番に近い場合、胆道閉鎖症(たんどうへいさしょう)という病気の可能性があり、早期手術の必要があります。


1~3の色に近づくようならすぐに病院で受診をしましょう。微妙な色で黄疸といって白めの部分が黄色くなっている場合も病院へ。よくわからない場合は、スマホでうんちの色を撮って、病院で診てもらうのが良いと思います。

母子手帳には便色カードが入っています

母子手帳には便色スケールを必ず入れるよう義務付けられています

明るい光が当たる場所で、赤ちゃんのうんちと便色カードの色を見比べてみて下さい

ホームページ上の便色スケールだと色が少し違って見えてしまう可能性もあるので、必ず母子手帳の便色スケールを使うようにしましょう

胆道閉鎖症をチェックするための便色カードは、母子保健法施行規則の一部を改正する省令(平成23年12月28日厚生労働省令第158号)により、母子健康手帳に掲載することが義務付けられました。

赤ちゃんのうんちの色について

夫

赤ちゃんのうんちって、そもそも何色が正解なの?

Mako
Mako

新生児期のウンチはおむつにべたっと付くような感じよ、色も深い緑であることが多いのよ

夫

緑色が正解なの??

Mako
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ミルクを飲ませている赤ちゃんだとそこに白いつぶつぶが混じって出てくる子もいるのよ

夫

うんちの色で健康管理できるってわかりやすいね!正しい色がわかるように便色スケールを覚えておこう!

便色スケールで発見できる病気

新生児期の内に発見したい病気の一つに「先天性胆道閉鎖症」という病気があります。胆道閉鎖症とは、胆汁の通り道である胆道が閉鎖した症状のことです。

症状の一例ですが、胆汁が溜まってしまうと「肝硬変」を引き起こし、血液に胆汁成分が逆流して全身状態に影響するようになります。もし気付かないまま症状が悪化すると「肝硬変」になり、さらにそれが進行すると「肝不全」となり死亡する事例もあります

最近になって母子手帳に便スケールが挟まるようになり、注意喚起も進んできているので早期発見に役立っています。出産から3〜4ヶ月頃までに、うんちが白っぽくなった場合は早めに病院で診察を受けましょう

病院は小児科の受診で大丈夫ですよ

参考文献:平成24年 「胆道閉鎖症早期発見のための 便色カード活用マニュアル」 厚生労働省

胆道閉鎖症の特徴について

ウンチの色が薄い黄色、薄いウグイス色、白っぽい色など、便色カードの1~3番に近い色になるのが特徴です。

詳しくはこちらを参考にしてみて下さい。

胆道閉鎖症(たんどうへいさしょう) パパ・ママの質問のお部屋

独立行政法人 国立成育医療研究センターより

便色スケールを使う時に注意するポイント

1~3の淡い色に近付いてきたならすぐ病院へ連れて行きましょう

もし4番辺りの微妙な色で判断に迷う場合も、「黄疸」といって白目が黄色くなっている場合もすぐに病院へ連れて行くようにしましょう。よくわからない場合は安心の為にうんちの写真をスマホで撮影しておいて、病院の診察時にお医者さんに見せて判断材料にしてもらうのもアリですね!

赤ちゃんのうんち色については、以前投稿した「色が変かな?赤ちゃんのうんちの色が緑色だった時の対応」の記事も是非参考にしてみてください🎵

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